怖がる猫ちゃん、動物病院が嫌いな猫ちゃんでも、安心して診察、治療が受けられるように様々な取り組みを行っております。ぜひ、お気軽にご相談下さい。
完全室内飼いの猫ちゃんにも予防をお勧めしますが、特に外に出る猫ちゃんにはより一層の注意が必要です。
外に出る猫ちゃんが直面するリスクには以下のようなものがあります。
感染症のリスク
混合ワクチンで予防可能な病気に感染する恐れがあります。特にマダニを介して感染するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)などは、飼い主様にも感染する可能性があるため、ノミ・ダニ予防が必要です。
SFTSは、すでに静岡市内で感染が確認され、猫の死亡事例報告があります。
寄生虫のリスク
ノミ、シラミ、耳ヒゼンダニ、疥癬などの外部寄生虫や、回虫、鉤虫、条虫などの内部寄生虫に感染するリスクがあります。
他の猫とのケンカ
外で他の猫とケンカをすることで、怪我や感染症のリスクが高まります。特に野良猫からの感染症には注意が必要です。
これらのリスクはシャー猫ちゃんだけでなく、すべての外に出る猫ちゃんに共通しますが、特にシャー猫ちゃんは近づくのが難しいため、より一層の注意が必要です。
シャーシャーと威嚇するけれど、家族の一員としてとても可愛いシャー猫ちゃん。
予防や定期健診など、できることをしてあげたいと思っている方も多いでしょう。
しかし、病院に連れて行くのが難しいとお悩みの方も多いと思います。
そんな猫ちゃんのために、特別な方法があります。
シャー猫ちゃんは一度興奮すると、なかなか収まらないのが特徴です。
そんな時には、外出前に猫ちゃんを落ち着かせるためのお薬を使う方法があります。
【使用するお薬について】
使用するお薬についてこのお薬は抗てんかん剤で、当院では抗てんかん剤としてや、椎間板ヘルニアや変性性腰仙椎狭窄症による神経因性疼痛の補助薬として使用しています。
この薬の副作用には鎮静効果があり、この鎮静が猫ちゃんに適度に作用するため、輸送や診察のストレスを緩和するのに役立ちます。
普段の診察でも使用しているお薬ですので、安心して服用していただけます。
この方法は、猫の世界的な学会であるISFM(International Society of Feline Medicine)からも論文で紹介されています。
参照論文:参照:Use of a single-dose oral gabapentin to attenuate fear resiponses in cage-trap confined community cats: a double blind, placebocontorolled filed trial. JFMS 2017
お薬を出すにあたって、体重が必要となります。
体重を計って、ご相談下さい。